<患者さんのお母様のコメント>
○月○日の七夕でした。4才になる娘はお友達の家へ出かけて行くと言い、花火をしている最中にお友達同士ぶつかって右手の甲にやけどを負いました。急いで夜間の救急へ。翌日から1週間、地元(長野県)の皮膚科へ通院しました。そこでの対応が傷の様子にしてはのんきに感じられたので自分でもやけどについて色々と調べていくうちに痛みがないのは深い恐れがある事が判り、その事を皮膚科へ投げかけてみました。しかし返ってきたのは「子供はたいがい怪我をして大きくなるものだから、あまり傷あとに関して神経質にならない方が良い。」という答えにならない返答のみ。このままいい加減に過ごしていたら治るものも治らないのでは?女の子なので大きくなってから目立つ部分の傷あとをコンプレックスに思うのでは・・・?と不安が増してきて思い余って特急電車に飛び乗って東京へ出てきてしまいました。最初はとりあえずやけど専門医がいるという大学病院へ。診察の結果は「2度から3度の可能性があるので植皮の対象となるが、植皮してもあとには残るので必ずしも勧められない。このままあと2~3週間もすれば傷が乾くから大丈夫。もし後々ケロイドになったり、つっぱって指の曲げ伸ばしに支障が出たらその時また美容成形外科に行くなりして考えたらどうか。でも傷あとの事はあまり厳密に気にしない方が良い」との事でした。私は混乱してしまいました。ちっとも納得が行かず、ホテルに戻ると不安と疲れで涙がポロポロ・・・。そんな私とは裏腹に手の事などちっとも気にしていない様子で朗らかにふるまっている娘を見ていたら余計に悲しくなってきてしまい、普段不信心な私が本気で神だのみをしてしまいました。そしてインターネットでも見てかねてから気になっていた川添医院へ。更なるセカンドオピニオンを求めて最終的にたどりついたのです。できれば保険適用内で、と思ってあちこち巡りましたがそれではあまりに通り一辺倒。とにかく傷をきれいに治す最善の手立てが優先、母親ならきっと誰でもそう思うはずです。
川添医院では、やけどの程度や今後の治療方針、治るまでの目安の期間等丁寧に説明していただき、それまでの先行きの分からない不安や疑問が一度に解消されてやっと安心感に見舞われました。やはり深いやけどである事がわかりショックでしたが、来てみて良かったと改めて思いました。
しかし難題は多い・・・。まず手の甲は足の甲、あごと合わせてとても治りが悪い箇所であるという事。それから遠くから子供二人を連れて通院できるのかという不安。目安としては1年3ヶ月位はかかるかもしれないという事でしたので相当のエネルギーも必要になりそうでした。ところが治療を始めて2ヶ月もたたないうちに、あんなに痛々しかった娘の手の傷が遠目ではわからない程までにきれいにスベスベになってしまったのです。あまりの回復の良さ、早さに私も周囲もびっくり!
正直もっと傷あとになると思っていたので信じられない気持ちでした。やけどをしてから3ヶ月目には、うっすらと色が残っているかな?という程度で皮膚はやわらかく、つっぱり感もない程になり、先生も治療はもうほとんど終わりに近いとおっしゃいました。これは奇跡?それとも私の祈りが通じたのかしら??・・・なんて思う程に至ったのです。(もちろん的確な治療をしていただいたおかげですが。)できる限り元の通りにきれいに治したいというこちらの要望にこたえて下さった川添先生、ありがとうございました。 又、最善を尽くしたいという私の思いに賛同してくれ、協力し支えてくれた家族、娘のお友達のお父さん、お母さん方、友人にこの場をお借りして、心から感謝の気持ちを表したいと思います。大きな病院だからといって安心できるわけではない。よく医者選び、病院選びは重要と言われますが、この4ヶ月はそのような事をつくづく痛感した日々でもありました。
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