【 医師のコメント 】
59歳女性。コンロの火が着ていたTシャツに引火、頸部、顔、胸、両腕に火傷。Ⅲ度熱傷。
約1ヶ月総合病院に入院していたがやけどの改善は見られず皮膚移植手術を薦められた。
その病院では『太ももや他のところから皮膚をもってきますが、その切り取った箇所も瘢痕になります。』と説明を受け、なんとか手術をしないで治していくことはできないか、せめて火傷をしていない太ももやお腹に傷をつけずに治す方法はないのかと途方にくれていた。
ご本人は専門医をいろいろ探し、手術をしないで治らないかと来院された。
壊死した皮膚が患部に張り付いていてまったくとることはできない。こうなると他の病院では手術という手段をせざるを得ないことが多い。当院の治療薬をつけて一週間後に来院されたら壊死部の多くの部分がとれていた。 1ヶ月後には瘢痕ではあるが上皮化することができた。今後はこの瘢痕をなるべく肥厚しないよう、柔らかくして首の運動がなるべく楽にできるような方向に治療を進めたい。
|
|