やけど治療例


コンロによるやけど~頸・胸部~


   【 医師のコメント 】   

59歳女性。コンロの火が着ていたTシャツに引火、頸部、顔、胸、両腕に火傷。Ⅲ度熱傷。
約1ヶ月総合病院に入院していたがやけどの改善は見られず皮膚移植手術を薦められた。
その病院では『太ももや他のところから皮膚をもってきますが、その切り取った箇所も瘢痕になります。』と説明を受け、なんとか手術をしないで治していくことはできないか、せめて火傷をしていない太ももやお腹に傷をつけずに治す方法はないのかと途方にくれていた。
ご本人は専門医をいろいろ探し、手術をしないで治らないかと来院された。

壊死した皮膚が患部に張り付いていてまったくとることはできない。こうなると他の病院では手術という手段をせざるを得ないことが多い。当院の治療薬をつけて一週間後に来院されたら壊死部の多くの部分がとれていた。
1ヶ月後には瘢痕ではあるが上皮化することができた。今後はこの瘢痕をなるべく肥厚しないよう、柔らかくして首の運動がなるべく楽にできるような方向に治療を進めたい。


●治療経過●
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【 頸・胸部 】
初診日
1週間後
3週間後
約1ヶ月後
約7ヶ月後
約1年後
このように典型な3度の場合上皮化後2か月から4ヶ月は肥厚が顕著で、痛みや痒みを伴い固くなり首の動きも悪く、口は大きくはあけることが出来なかった。
が、上皮化後7ヶ月ほど経過し来院されたときにはいきなり(と思えるほど)楽そうに会話をされ、首も動かしていた。通常7ヶ月でこのように動きが改善されることはなかなかない。
治療効果と考えている。
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※患者さんの体質や当院に来る前までの医療機関、
家などでの処置にもよりますが家族みんなで協力して治していくことが大切です。



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